第159章 梨乃のものは必ず彼女のために取り返す!

夏川梨乃は、涙をぽろぽろと大粒にこぼしていた。

「橘晴美、橘結衣がどうやって枠を取ったか知ってる?」誰かが訊いた。

橘晴美は首を横に振る。彼女自身も、どこか現実感がなかった。

最初から最後まで、橘結衣の名前が名簿に載るなんて、考えたこともなかったのだ。

「橘結衣って、そもそも国際クラスじゃないでしょ。おかしいし、不公平だよ!」

ざわめきはどんどん大きくなる。

大島碧が遠慮がちに言った。

「この前、橘結衣の申込書を見たんだけど……たしかに、出してた」

「一般クラスのくせに何で申し込むの? その枠は国際クラスのためのものでしょ。2クラス合わせても7枠しかないんだよ、どれだけ貴重だ...

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